今日、お昼過ぎに家で本を読んでいたら自宅の電話に家庭教師の案内の電話がかかってきました。電話の向こうで50~60代の女性が、家庭教師を我が家に訪ねさせようとあれこれ話していらっしゃいました。

私はこういう類の電話を受けたときは、割と話を聞きます。我が家に家庭教師を紹介したい対象者がいると、どうして知っているのか訊きたいという欲求もありますし。

たいてい、相手方は話しっぱなしです。ひとしきり話して、質問してきます。家庭教師の案内なら必ず、「お子さんの成績はいかがですか?」ですね。(うちに子供がいるのを知っていて電話をかけていると、ここで確信できます。)この質問に「それほどよくないです。」と答えてみます。すると必ず「勉強ができないと困る」と返ってきます。せっせとそのデメリットを話してきます。基本的にそのデメリットは

・偏差値の高い高校に入れない

・偏差値の高い大学に入れない

・就職に不利、職業の選択の幅が狭くなる

これが必ず言われることです。

今日お話を聞いていた女性は成績優秀なお嬢様がいるようで、茨城県内トップクラスの高校を出られ、「もちろん」大学に進学され、現在は優良企業にお勤めのようです。

そんなお嬢様をお持ちの方が「勉強ができないと困る」と言っても、説得力に欠けます。「勉強できなくて困った経験をしたお嬢様」を持った方のお話の方がこちらも少しは「ああ、そうか。」と聞けたかもしれません。

成績優秀なお嬢様がいらっしゃるのなら、成績優秀で良かったことを聞かせてもらえばよかったのかもと思います。

私は子供の成績は良くても悪くても、どっちでも構いません。それより、子供自身が何が好きなのか、どう生きたいのか、どんな大人になりたいのか、関心を持ってもらった方がいいと思っています。

近しい人や本で読んだ伝記など、人それぞれいろんな生き方があるのを見てきました。有名な大学を出て医師になった人。高卒で整体師になった人。学校の成績がよくなくて獣医になれなかったけど、動物の世話をする職業に就いた人。玉の輿に乗って稼業を手伝う人。子育て真っ最中の専業主婦。海外で学校作ってボランティアする人。愚痴を言いながら勤める人。どんな職場でも楽しめる人。積極的に地域活動に関わるのを生きがいにしている人。

学校の勉強が役に立った人もいるし、学校を卒業してから必要を感じて勉強する人もいます。体を張って経験することで学ぶ人もいます。

勉強ができる・できないに関わらず、それぞれが経験したことから学んでいければいいと思います。経験したこと、見聞きしたこと、本で読んだことから自分なりの見解を持つことが必要だと思いますし、学校の成績の良しあしに囚われず、自分の良しとする生き方をしていく力をつけるべきだと思います。

何よりも、親は子供がどんな人生を歩もうと幸せになれる力があると信じることが必要だと思っています。

家庭教師の案内を25分も聞いて時間がもったいない気がしますが、子供にどう生きてもらえたらいいのか考えられたから、良しとします。